医療法人 飛祥会 北國クリニック

男性外来
杉本 和宏
金沢大学付属病院 泌尿器科 助教
専門分野:泌尿器科一般・男性更年期・男性学・排尿障害

 当院の男性専科では、表1のような疾患を主に取り扱っております。
 男性更年期は当科の診療内容の中でも、特に専門的に取り扱っております。男性は20・30歳を過ぎる頃から徐々に男性ホルモン(テストステロン)が低下してくることは以前から知られておりましたが、これに関して近年LOH(ロー)症候群という疾患概念が確立され、男性ホルモンの低下によって抑うつ・疲れやすさ・無気力などの精神障害、EDをはじめとする性機能障害、さらには糖尿病・心血管疾患・メタボリックシンドロームなどを生じさせやすいことが欧米を中心とした医学研究で明らかにされてきました(図2)。1年半前にはNHK「ためしてガッテン」でも取り上げられ、日本では推定で約600万人もの中高年男性が該当することが報告されています。しかしながら、LOH症候群を専門に診療している医療機関は全国でも極めて少ないのが現状であり、非常に多くの中高年男性が正しい診断・治療を受けていないことが推測されています。当科では、金沢大学付属病院と連携を図りながら、積極的にこの分野の診療を行っていきたいと考えております(図3)。このような状態ではないかと思われる方は、お気軽にご相談下さい。

 前立腺癌の罹患率は上昇しており、2020年には2位になることが推定されております(米国では既に1位)。政界、芸能界などで多くの著名人が罹患していることは、しばしばマスコミでも報道されております。50歳以上になったら、一度は検査を受けるべきだと言われております。

 頻尿・排尿困難などについても、新しい治療薬を取り入れ積極的に検査・治療を行っております。排尿でお困りの方は是非、一度ご相談下さい。


表1:
主に取り扱っている疾患
1. 男性更年期(LOH症候群:抑うつ・疲れやすさ・無気力・不眠・長寿・性機能障害・筋力低下・メタボなどに関係)
2. 前立腺癌をはじめとする尿路悪性疾患
3. 排尿障害(頻尿・尿失禁・排尿困難・尿勢低下など)
4. 性機能障害(EDなど)
5. 男性型脱毛症(AGA)


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